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2021年1月10日日曜日

大寒近し

 



年が始まる前後の(終い)と(初)はとりわけ大きな筋目として欠かすことのできない行事であり、その先にあるのはゆうまでもなく節分。

この頃、文字通り寒さが極まる頃どす。

先日、初雪がその後、全国的に大寒波が全国を覆っています。

極めて関東方面が大雪で大打撃を受けています。

台風と同じで東に台風が襲うと西は亜熱帯風で終わります。

地震も関東勢が揺れますと関西方面は揺れません。

北の北海道と九州地方は別の震源地と流れが違うのが不思議ですが。

しかし、雪の降らない冬の京都は底冷えがマックスで押し寄せてきています。

大体、マイナス以下の日が続きまする。

もともと、石畳の祇園界隈は寺院など下から吹く北風が上に舞い上がるので冷たい空気が裾から顔にあたり、それはもう冷え込みます。

雪が降ると巻き上がる風がなく暖かく感じるのです。

しかし、今年はコロナ渦で外出禁止の発令で例年の節分祭も開催が懸念されています、それもまた残念ですけれど。




三方の山々から容赦なく吹き下ろす寒風が地面で跳ね返り、足元から風が舞うまう、葵橋からの鴨川の小寒の頃どす。

本来4つの季節に筋目には色々な顔を見せてくれる葵橋ですが冬の顔が一番美人です。

2021年1月7日木曜日

お加持

 これは、流鏑馬の弓の勇士の姿です。



歩きたい道の一つは。


三十三間堂です。


後白河天皇により平清盛が造営しできたのが三十三間堂。

1月15日に行われる法要(柳のお加持)ご存知でしょうか。

言い伝えですが柳の枝が刺さったことで頭痛持ちになった法皇は、棟木に柳の大木を使って

三十三間堂を健立したそうな。

その謂れに基づいた法要。

柳に清めた水を浸し、それを信者の頭に振り掛ける秘儀。

(三十三間堂 棟木の由来)として歌舞伎の演目にもなっています。

通称を(投し矢)と呼ぶ(大的大会)でも知られる当寺には、国宝に指定された千手観音像を千体もの千手観音像が取り組むお堂があ李、観音像の一体ずつの表情が違うのが圧巻です、必ず見ておきたですね。

いよいよ、小寒から大寒へ。。。

言葉だけでなく、体で京の底冷えを実感する時期がこれからです。

京都の大路小路、どこを歩いても逃れることができない底冷えは、賀茂川に架かる橋の上を歩くとその意味がとてもよく感じます。

三方の山々から容赦無く吹き下ろす寒風が地面で跳ね返り足元から風が舞う。

さらには賀茂川の川面を吹き渡る風も加わり実際の気温よりはるかに寒く感じるこの季節なんどす。


私個人としては、海中ぜんざいやココア、柚子茶を嗜み体の冷えを抑えておりまする。

今年もコロナ渦慢延しております、体を冷やさずおきばりやすな。。。









2021年1月5日火曜日

初巡り

 お節の箸休めもそろそろですね。




そうですね、初めぐりどす。


一年の初めは何かとお祝い事が続きますよね。

昨日の次は、今日。

今日の次は明日。

自然現象として見れば、確かにそのとおりですが。

けじめ、筋目を大切にする京都ではとりわけ(初)を祝うのです。


八坂庚申堂を初め、猿田彦神社、尊勝院などで行われるのは(初庚申)

道教の庚申信仰に因む、(庚申はん)は、猿を祭り、お礼の授与や護摩供養など、それぞれに行事があります。

初寅の日には、鞍馬や羅沙門はんでは(初寅大祭)があり、それぞれに魔除け面やお宝札が授与されます。


初甲の日には松ヶ崎大黒天、初辰の日には貴船神社でそれぞれ、神事が行われまする。


新たな歴が行くべき場所を教えてくれるのどす。

さあ、1月12日あたりからお尻がモゾモゾ致しまする。

急いで、初巡りへ行きましょうぞ。。。。。



 

初午さんも2月の初午の日に始まります。

伏見稲荷へ参拝されたし。

初午の日の食事はいなり寿司と畑菜の煮びだしが有名どす。

五穀豊穣や商売繁盛の祈願どす。

きつねうどんも都人は好きどすな。

ぜひ、おこしやす。


2021年1月4日月曜日

初巡り


 正月飾り

近頃はペットもお着物を着て記念撮影される昨今。


古来の話をするのはおかしいのですが、都人は古来から好んで食したものがあります。

寒い時期に油をたっぷりと蓄え、小寒の頃は格別に旨味がますもの。


それは鴨。

肉食禁止の範囲から逃れ、宮中をはじめとする貴族にも長く食用として愛され続けて来ただけに、その味わいは上品を極める。

鴨を使った料理は多種多様におよぶ。

鴨と相性がいい食材と言えば、なんといってもネギ。(鴨ネギ)

と言われるほどに好印象を見せる。

この時期、京の居酒屋や割烹ではたいていお品書きに載るのが(鴨ロース)

じっくり煮込んだ薄切り肉に練り辛子をつけて食べると旨味が口の中に溢れまする。

蕎麦屋さんならば、(鴨南蛮)

昆布の効いただし汁をたっぷり吸い込んだ鴨肉と九条ネギが相まって蕎麦を味わい深く楽しめる一品です。






日本人なら、蕎麦好きは多いものです。

季節の節目に、晦日蕎麦を食し、引越し時には引っ越し蕎麦。

寒い時期には鴨南蛮蕎麦、鰊蕎麦が大変好まれます。

京都は昆布だしに鰹出汁と酒、みりんで薄口醤油で香り出しとだし汁文化でおます。

旨味と香りはアミノ酸の元です、寒冷の差が激しい京都人の健康を守り抜く健康食でもありました。

ぜひ、一度蕎麦屋さんの暖簾を潜っておくれやす。


2021年1月3日日曜日

小寒には温泉

 


小寒の頃のお菓子と言えば、花弁餅につきますが。。。

薄く桃色が透けて見える餅菓子には白味噌とゴボウが挟んである和菓子。

和菓子にゴボウ?って。

平安時代の新年の歯固めの儀式の名残り出そうな。

現代のお食い初めですね。

現代ではタコや小石を赤子の口に添える物が、昔は押鮎などの硬いものを食べ、健康長寿を願う行事で、その鮎の代わりにゴボウを用いたのが花びら餅。

白味噌と餅は雑煮に見立てたのだそうな。

確かにひとくち頬張ると、甘さや舌触りが雑煮に近いのどっせ。

私は幼少の頃から大覚寺の塔頭で裏千家の稽古に励みました。

若い頃は振袖で初釜の手ったいはんをしました。

必ず、出てくるのはこの花びら餅でおました。

これは裏千家11代目が初釜の菓子に使われ、以来、今日まで裏千家の初釜には欠かせぬ菓子となったそうな。

この小寒の季節菓子どす。

ぜひ、買い求めてご賞味くだされ。


京都の底冷えといいますが、中々の冷え込みどす。

そんな寒さ対策は温泉につかるのが一番どす。

大原や嵐山にも温泉があります。

しかし、京都の湯と言えば銭湯。

私が子供の頃は、家に風呂があっても冬には銭湯へ。。。

夏には井戸の水の水風呂が冷たくさっぱりするので、また、銭湯へ。

今でも(船岡温泉)(金閣寺湯)(長者湯)その趣と共に楽しめる銭湯へぜひ。

個人的には天山の湯が好きどすけど(笑)






2021年1月2日土曜日

謹賀新年

 


正月三が日が開けようとしております。

東京三都がコロナにより緊急時停宣言が始まる様でございまする。


寒の入りを迎えても、まだ正月気分が抜けない。

これから、京都はいくつもの歳児が続きます。

そう、セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ。

古くから七草粥を食べる習慣がある京都では、子供の頃から春の七草を覚える。

野菜嫌いの子供でも、不思議と七草粥だけは食べるのどす。

これを過ぎると、初恵比寿。

1月10日が本恵比寿だが、京都は京都恵比寿へ詣る。

京都の恵比寿さんは、ちょっと変わったお参りの作法がある。

まず、本殿の右に板がありまして参拝客はこの板をトントン叩きます。

恵比寿さんは耳が遠いので、こうして参拝に来たことを知らせる。

その、恵比寿さんを含め、七福神を松の内に参拝するとその年の運が開けると伝わっていて、これも小寒の頃の大事な行事の一つどす。

それに成人式の日限定。。。

泉涌寺の(七福神廻)

泉涌寺内の塔頭を廻り、福神の縁起物の絵札を福笹につけると、一年分の福を授かる。

さあさ、笹もってこい❗️








2020年12月30日水曜日

狼狽の薫り

 

今日は満月です。

残念ながらの小雨で珍しくお月様はご機嫌斜めでお顔を見ることが中々できずにいます。

されど、私は必ず水晶玉の3個を塩で洗い満月に照らします。

なんといっても女性ですから、いろんな思いを受けては流さないと。

好きな音楽を流しながら、ナノを入れた風呂にゆったりと入ります。

ヨギのマスターですから、ストレッチも念入りに満月の日はいたします。

小寒に近づくと、今日もですが小雨と突風に小雨、小雪が舞います。

そんな時、ふと香しい香りがします。

そう、狼狽の香りがしてきます。

以前には蝋梅の大木とエンジュの木が庭にあり行く人達が気迷うほどに薫るのでした。

今はベランダに古木の蝋梅と薔薇の生活になりましたけど。

今日は冬ざれでした。

爽やかな黄金色の花をみつけ、ひときわ薫り高い空気を辺りに漂わせるのが蝋梅。

梅の一種かと思いきや、中国渡米の別種らしいどす。

年明けには、北野天満宮の梅祭りがあります、小寒の頃が待ち遠しいですね。

京都御所や梅宮大社も蝋梅の香りを探せます。。是非に。




以前は呉服のお仕事をさせてもらっておりましたの。

娘の世人式は丸髷を自分で結い上げ、染めた振袖も仕立てるのが当たり前の時世でした。

今の日本人は着物を自分で切ることもなくなりちょいと残念なことどす。。。

夢が叶う

孫守りツアー❗️岐阜県岩門の滝

残暑お見舞いもうしあげまする・・・・・ 皆様とはご無沙汰してしまいました、申し訳ありません。 岐阜県岐阜県祠戸の岩門の滝へマイナスイオンシャワーを浴びに行って参りました。 息子の隠れスポットの一つのようです。 秋の紅葉狩りの時分も素晴らしい雰囲気を醸し出してくれるに違いありません...

下賀神社