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2020年11月28日土曜日

晩秋の頃

 

この時季、引き続き紅葉を求めて歩くのもお勧めでおまする。

さしたる行事も催事もなく、都人はあらたな年を迎える支度に余念なく、旅人にまで気を配る余裕がないのどす。

言ってみれば、京都人が素顔を表す時季なのかもしれません。

すっぴん京都を楽しみたいなら小雪の頃をめどにお越しください。

例えば祇園界隈、師走の片付けを間近に控えて飾り立てず、あるがままに過ごすのどす。

旦那衆は忙しく立ち回り、芸妓さんたちも心待ちにする座敷がなかなかかからずにいて、馴染みの喫茶店でまったりとお茶を楽しんでいたりする。

新々堂さんや富久屋さんでふっと出会えるかもしれません。

この頃になると、紅葉の名所も長楽寺や知恩院さんから青蓮院さんから蹴上まで足を運ぶと

よろしおす。

繁忙期は永観堂さんへは身動きが取れませんが師走に近づくとゆっくりと歩けます。

盛り盛りの紅葉もよろしいいが名残りの紅葉もはいかにも京都らしい風情を漂わせる。。。



下鴨神社前の家庭裁判所の紅葉一般公開もお勧めどっせ。。。

2020年11月24日火曜日

嵯峨野歩き


 嵯峨野の美しさが際立つのが紅葉の頃どす。

黄葉と紅葉が混じり合い、そこに夕日が当たると飴色に木々が変身する。

静かな秋が多くの見物客で賑わう。

この頃。湯豆腐が恋しくなる頃です。

そこで、お勧めするのが大覚寺門前の森嘉はんの木綿豆腐や厚焼き、がんもどきです。

昆布、顎だしにポン酢さえあれば、湯豆腐が楽しめます。

湯豆腐は絹ごしと思われますが、森嘉はんの絹は崩れやすいので木綿をお勧めします。

一度の贅沢が2度味わえる旨さの国産大豆の香りと甘味旨味を味わって頂きたい。


桜と紅葉ほど人を惑わすものはない。

いつ咲くか、いつ色付くか、と多くがヤキモキしてしまう。

例年だと嵯峨野の紅葉は霜振りから立冬へと移ろう頃に始まります。

そして、立冬えと移ろう頃に終わります。

清涼寺に程近い二尊院は嵯峨野嵐山界隈では比較的早くに紅葉が見られることで知られています。

(紅葉の馬場)と呼ばれる参道の石段を覆う紅葉が素晴らしく、是非、お勧めです。

最後にお勧めは、寂光寺の絶景で秋には一際美しくなります。

嵯峨野散策、一度お試しあれ。。。。





2020年11月23日月曜日

立冬の頃

 


立冬の頃、、

京の都のあちこちから耳にするのは(お火焚きさん)という言葉。

古く御所で執り行われていた新嘗祭が江戸時代の頃から庶民の間に広まっていったことに丹を発しています。

京都人のなまりでは珍しく(ひ)が(し)になり、(オシタキさん)と呼ばれています。

私の実家でも、神前に新米を添えて感謝を捧げ、家内安全などの護摩木を焚く。

吐く息が白くなる頃、町内のあちこちで見かけました。

それに、加えて雅楽を加え、生きた赤鯛を供え、オシタキ饅頭を町内や親戚に配り歩き祈願を込め思いを広める為子供たちにも参加させたものです。

この頃、洛中はすっかり紅葉も入付きはじめ、高雄、貴船、大原の郊外では見頃のピークを迎えます。

お火焚き饅頭とは、砂糖と小麦を合わせた生地に餡子を包み蒸した菓子です。

紅白の饅頭で白はこしあん、赤は粒餡、火炎宝珠の焼印を押すのがお約束です。

火難、厄除を願う。

上菓子ではなく、普段におまん屋さんに売っています。

優しい味です、是非お試しあれ。

少し、酒饅頭に外見は似ています。




2020年11月19日木曜日

黄葉歩き






 紅葉歩き

この時期に咲く花もなくもないが、やはり外せないのは紅葉歩きでしょう。。。

そもそもがこの時季に京都を訪れる目的そのものが紅葉でしょう。

そう、お目当ての紅葉を決めてから京都に向かうはず。

少しばかりネットを検索すれば、ピンポイントで見つかる時代です。。

ここで、紅葉の名所を紹介するまでもないかもしれませんね。

名所と呼ばれるところのすぐそばには、たいてい隠れ名所があります。

立花のところで紹介した鹿王院。

嵐山という有名どころのすぐそばにあり、美しい深緑が見事なお寺ですが、紅葉の頃は尚更素晴らしい。

また、少し南に下がると大徳寺、ここは隠れ紅葉の散策道として是非ともお勧めしたい。

また、黄葉として尊んだ銀杏もこの辺りが名所です。

それと、京都御苑、閑院宮亭跡、実相院門跡の床もみじがそれは見事です。

12月初旬まで心の癒しに安寧に是非ともお出かけくださいますように。。。。



2020年10月31日土曜日

霜降

 


霜降の食材と言えば。。

京都は松茸好きは筋金入りで霜降の頃には名残鱧のしゃぶしゃぶ合わせ、年に一度の贅沢にハマりますし。

昔は安く買えたのに、と、決まり文句を言うのも京都人の常なり(笑)


ご存じ。寺町の三条少し上がったところに(とり市はん)と言う店があり、この店の前をとうりがかって季節の移ろいを感じるのが京都人の証ざんす。

買う買わないのはその人次第。。

基本的には八百屋さんの範疇に入るのだろうが、季節の特産品しか商わないので店先の景色が季節によって、ガラリと変わるのが乙。

春は竹の子一色に染まり、秋は当然のように松茸専門店と化す。

この店は国産のみ上質な物だけ扱うので安心して買い求めることができる。

是非、一度お立ち寄りを。。




2020年10月23日金曜日

落ち鮎

 


初夏に始まった鮎のシーズンもそろそろ終わり。

年魚と呼ばれる鮎さん。

初夏には若鮎だったのに、秋も深まると落ち鮎と呼ばれる。

鮎おちて焚き火ゆかしき宇治の里  蕪村🌿


ピチピチした若鮎に比べて、命燃やし尽くそうとする落ち鮎はどうしても味が弱くなる。

その代わりといってはなんだが子持ちの落ち鮎のぷっくら膨らんだ腹が弾けて、はみ出た子は独特の風味を持っていて若鮎とは違って旨さを楽しめる。

塩焼きはもちろん、甘露煮にしても美味い。

お勧めは滋賀県の鮎家さんなどもいかがかしら。

写真の落ち鮎は泉仙さんの大将の骨抜き落ち鮎、優しい甘みと臭みがなく寒露のお勧めどす。


あと、花が咲くのは梅雨時分ですが実をつけるのは寒露の頃。

これが花に見えてまた、愛らしい。

まるで葡萄のようであり、秋の実りの楽しみどす。

ムラサキシキブの花好きどっせ。。。




2020年10月21日水曜日

歩きたい道

 


嵯峨菊

紅葉に先駆けて、と言うふうに花を開き、王朝文化を彷彿とさせる優美な菊はその名を嵯峨ギクと呼ばれています。

その発祥地とされる、嵯峨の大覚寺では十一月いっぱい(嵯峨菊展)が開催される。

嵯峨菊は大沢池に浮かぶ菊が島に自生していた菊を王朝風に仕立て多ものだそう。

ひと鉢に三本を植え2メートルほどに整え、先端は三輪、中庭が五輪、下に七輪(7、5、3)

に仕立てる。

そしてその葉は、下が黄色、真ん中は緑、上は淡緑と配して四季を表現するいう凝った作り。

霜降の嵯峨野にこれほどふさわしい花はないのでしょうね。  きっと。

西の嵯峨野の秋の散策の楽しみの一つでした。


東の楽しみは、ご存じかもしれませんが、古本市のお寺さん。

大学の町である京都にとって、古書店は欠かせない存在です。

新刊書にまたは、ネット書籍に押されて年々その存在感は希薄になってきましたけど。

古本というより古書と呼んだ方がふさわしい本が一堂に揃う市は年に三回開かれ、秋は百万遍の知恩寺で開催される。

10月の下旬に(古書供養)が行われ、続く数日間は広い境内にぎっしりと古書が並ぶ(秋の古本まつり)が開かれる。

新刊書と違って、ひとたび人の手に触れると感情がこもり、あるいは思いもかけぬお宝だtたりする。

つくづく京都には古書はよく似合うと思う。

今年はコロナですから、開催が危ぶまれますのでサイトをご覧になってから是非お越しを。

私は以前、下鴨宮崎町在住でしたのでサイクリング兼ねて古書を探しに行くのが秋のリクレーションでした。

あ。。。懐かしや。



名店・・吉泉はんの秋のお迎え籠なり


夢が叶う

孫守りツアー❗️岐阜県岩門の滝

残暑お見舞いもうしあげまする・・・・・ 皆様とはご無沙汰してしまいました、申し訳ありません。 岐阜県岐阜県祠戸の岩門の滝へマイナスイオンシャワーを浴びに行って参りました。 息子の隠れスポットの一つのようです。 秋の紅葉狩りの時分も素晴らしい雰囲気を醸し出してくれるに違いありません...

下賀神社