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2020年8月27日木曜日

処暑の頃

 処暑

処暑は暑さが治るころ。しかし、治るのは稀で朝夕は随分と過ごしやすくなり、処暑を実感できなくもない頃。

京都では地蔵盆が洛内であちこちで行われる。

本来の意味は六道罪苦の一切衆生を救うとされる地蔵菩薩の供養会だそうな。

地蔵盆は子供のための行事として各町内会で開かれる。

地蔵菩薩は三途の河原で遊ぶ子供たちを鬼から守ると言われ、子供を楽しませる行事に転じたようです。

五山の送り火も終わり、夏休みも終盤を迎える寂しさからか地蔵盆を子供達は複雑な心境で迎えます。

かく言う、私の子供時代も戦後バブル期で景気がよく、カボチャの種当て会がありました。

豪華商品目白押しでした。

たとえば、テレビ、テニスのラケット、ゲーム機、旅行券、など数万円の景品が祭壇に飾られて当日に南瓜を解体して上位10人が景品をゲットするのです。

私は幼少の頃から、妙な勘が働くのを祖母や父は知ってかしらずか(笑)

やたら、祭壇前に連れて行き南瓜の姿を見てきなさいと促しては1位を取らさせるのです。

おかげで、テレビにラケット、スイカ、高級牛肉、城崎温泉旅行切符など4年間連続いただきました。

町内の当番の家に祭壇を鬼灯や菓子、果物を備えて子供らが福引に興じる。

老爺会の方と大きな数珠を回し御詠歌を百万遍唱えるのです。

この機会は大人と子供の交流を深める良い機会でした。

後に祖母の実家の嵐山に転宅した。

そこには、あだしの念仏寺に眠る無縁仏に灯明を献じて終わりを告げる千灯供養、、、

ここも。あの世とこの世の境目。

京都の都人はよくよくこの話は聞かされ育つので季節の行事は体に馴染んでいるのかもしれません。

南無阿弥陀仏。。




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