あと、10日もしないうちに新しい年がやってくる。
慌ただしく過ごすうちに、忘れがちになる寒さを何かの拍子で思い出すことがある。
京の底冷えを再認識するのも冬至の頃です。
12月の冬至の頃は気ぜわしさばかりが際立ち、都人にしては珍しく足早に行き来する。
それが、新年を迎えた瞬間からゆるやかな時の流れに合わせるかのように歩みも遅くなる。
幼い頃、よくお正月の初詣に出かけてバタバタガヤガヤすると、怒られたものどす。
あんたはん、忙しい子やな。。と。
おおかたは、28日ごろかに仕事納めとなり、いよいよ正月の準備に専念する。
昔は大掃除と正月飾りは男の仕事、女性たちはおせちの煮炊きに専念する。
29日は二重苦と相成り、大晦日は一夜飾りと忌み嫌い、28日か30日飾るのが当たり前。
今は、錦市場は外国の方の食べ歩きストリートであります。
都人は、晦日そばを食したらば、八坂神社のおけら詣りに出かけ、明けては氏神様の参拝にいく、都人の冬至は休みなく働くのが習わしでおます。
ご存知かもしれませんが、晦日そばの決まりもありますが、餡掛けうどんを好む都人は細いうどんを好みだし汁の甘みをたいそう好みまする。
寒さからの飢えをだし汁と細いうどんが満腹にするのが都人好みどす。
腰のあるうどんはそばと変わらぬと言って冬場はあまり好みませんな。
あくまで、都人の好みなんどす。
お許しを。