日本全国どこでも同じかもしれませんが、四季の中で春ほどまち望まれる季節はないと思うんどす。
立夏は若い時なら歓迎しましたけど、あの暑さを思えばうんざりどすし。
立秋はいくらかもの悲しい憂うがあるし。
立冬に至っては多くが身構えてしまうでしょうに。さむいし・・・
無条件に歓迎されるのが立春だけではないでしょうか?
京の底冷えからようやく開放されるかと思いきや、暦と違って現実の気候はまだ冬だけれど。
立春から春分までの間に吹く(春一番)で、ようやく春の訪れを感じますしね。
立春の頃になると、鴨川を流れる水の色がかすかに変わる。
東山を超えて差し込んでくる陽光を受けて、キラキラと輝く鴨の流れは春の兆し。
また、立春の頃ともなれば立ち止まって北山を見上げるゆとりが出てきますしね。
まだ、北山は頂きに雪化粧が残ってキレイですけれど。
京都は盆地の中こそ狭いですが、スキー場のある花背は左京区にあり、立春の頃はまだまだ雪に覆われているのが鴨川沿いから見えますし。
狭いようで広いのが京都の街どすし。
蝋梅の香りはお香の残り香・・・
日中の温度差がある立春の雨上がりにはどこからともなく香りが漂ってきます。
その香りでほんに優雅になりまする。
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