秋分の墓参り
この頃になると、暑くもなく寒くもなく少しばかり長い距離を歩いても苦にならない。
あてどなく歩くのが京都の最大の楽しみと相成りまする。
京都は南北に貫く通り、千本通りは平安京のころ朱雀大路と呼ばれ、平安京の中心となっていたらしい。
今では西に偏っているが、元の京は東に広がっていったことを表している。
北は洛北鷹ヶ峰あたりから南は伏見まで長く続く道、千本通りの由来は朱雀大路の正面船岡山が埋葬の地だったことに由来する。
埋葬地へ巡る道筋に卒塔婆をたてたことから千本通りと呼ばれるようになったらしい。
この辺りは古寺が点在していて千本今出川近辺は観光とはほぼ遠い無縁の寺が多い。
唯一、千本釈迦堂は最古の木造建築で応仁の乱でついた刀傷が今も残っている。
ここから北へ行くと、釘抜き地蔵の石像寺。
苦を抜いてくれる、病平癒祈願に授かった釘抜き絵馬が圧巻です。
さらに北へ行くと、千本えん魔堂。
今生の善行を誓うのは都人の願い。
秋の味覚はやはり栗。
京都のおまんやさんは中村軒さんへ走ろうっと。
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