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2020年9月30日水曜日

寒露の頃






いよいよ、10月寒露の季節。

あっという間に涼しいを超えて寒いとなる。

秋が深まるのははようございます。

もう今朝から、葉の色が気になりはじめました。

今はまだ、青々とした紅葉を見て清々しい気持ちに浸りますが。

都人は緑葉を惜しむようになります。

後半月もすれば色付いてしまう。

もちろん、その紅や赤、黄色も愛すべきものですけれど。

永観堂や東福寺など紅葉の名所をあえて寒露の候に訪ねてみる。

春から夏、そして寒露に至るまで青々とした葉を風に揺らし陽を受けて遮り、人の目を楽しませ心を安らげてくれた緑をじっくりと見るのもお勧めです。

やがて、赤く燃えそして、散っていくのです。

私はこの季節がいちばん散策路を楽しめると思いやたら、緑を追いかけて歩きます。

今年はコロナで秋祭りも多分中止かしらね。

広隆寺、今宮神社、岡崎神社など五穀豊穣を祈願する秋祭りが目白押し。

街を闊歩してるとどこからか祭囃子が聞こえてくるのが寒露の頃の楽しみどす。




2020年9月26日土曜日

秋分の空

 


いよいよ、秋空らしくなってまいりました。

この頃、畑では稲刈りが始まる。

そう、待ちに待った新米を届けてくださる。。ありがたや。

料理の達人となると必ずしも新米がいいとは限らないそうな。

その響きに惹かれてつい食べ過ぎてしまう。

歳を重ねるごとに米を食べることが多くなりました。

それも炊きたての白いご飯が一番の好物になってきた。

近年の割烹では旬の食材と一緒に土鍋で炊き込むご飯が人気のようで炊く前の状態と炊き上がったところをプレゼンして客に写真を撮らせるのがお約束のようになっている店がちらほら。

ご馳走の後は真っ白なご飯に勝るものはないように思う。

新米ならなおのこと。

和歌山のお嫁ちゃんのご実家から毎年送っていただく新米は艶と香りは最高❣️

ありがとうございます。

神様感謝致しまする。

それと栗の季節でもあります。

新京極の四条側の入り口にある「林万昌堂」の天津甘栗、香ばしい香りに誘われて、ついつい買いすぎてしまいますが、あの甘みが舌を包むと秋本番を感じるのです。

ぜひ、お運びを。



Kyotoは杉の特産地。

賀茂神社の秋からの一枚。


2020年9月24日木曜日

墓参り





 秋分の墓参り

この頃になると、暑くもなく寒くもなく少しばかり長い距離を歩いても苦にならない。

あてどなく歩くのが京都の最大の楽しみと相成りまする。

京都は南北に貫く通り、千本通りは平安京のころ朱雀大路と呼ばれ、平安京の中心となっていたらしい。

今では西に偏っているが、元の京は東に広がっていったことを表している。

北は洛北鷹ヶ峰あたりから南は伏見まで長く続く道、千本通りの由来は朱雀大路の正面船岡山が埋葬の地だったことに由来する。

埋葬地へ巡る道筋に卒塔婆をたてたことから千本通りと呼ばれるようになったらしい。

この辺りは古寺が点在していて千本今出川近辺は観光とはほぼ遠い無縁の寺が多い。

唯一、千本釈迦堂は最古の木造建築で応仁の乱でついた刀傷が今も残っている。

ここから北へ行くと、釘抜き地蔵の石像寺。

苦を抜いてくれる、病平癒祈願に授かった釘抜き絵馬が圧巻です。

さらに北へ行くと、千本えん魔堂。

今生の善行を誓うのは都人の願い。


秋の味覚はやはり栗。

京都のおまんやさんは中村軒さんへ走ろうっと。






2020年9月20日日曜日

白露の頃


御園橋から葵橋界隈は葵祭でほんに有名ですが・・・

お月見も素晴らしい名所どす。



 ようやくあの暑さから解放されし候・・・

朝夕、大気が冷えてくると野草にも露がかかる。

白露の頃には敬老の日が定められております。

お彼岸の墓参りを老いた祖父母の手を引いて幼い私は自慢げに大谷祖廟の坂道を夏とお彼岸の頃歩いた記憶が蘇ります。

澄んだ空気が夜空に広がり白々とした月が東山から上り、妙に心も澄んだような気がしてくるのが不思議。

世界中どこでも見る月は同じですが、どこから見るかによってその姿が異なって見えるのがあらあら不思議。

永きにわたって下鴨神社界隈に住んだ記憶からか鴨川の河原の出雲路橋あたりから見る月は風情たっぷり。

まるで日本画のような絵が浮かぶ。

白露と言えば、萩の季節。

もっとも知られているのは梨木神社の萩祭り。

俳句や狂言の奉納、美味い水をいただける。

あと、出町柳のすぐそばにある浄林寺「別名萩の寺」

それに真如堂、平安神宮、上賀茂神社。

萩の花は散った後も美しい。

紫や白い花が風に舞う姿は可愛らしい、白露の頃ならではです。

ぜひ、お出ましを。

何故ゆえに、詳しいかといいますと8歳から茶道、初動の師範代についておてったいさんをして参った寺や神社は気候や風の香りで思い出されるからどす。

皆はんも盛大気候の良い季節を楽しんでくだされ。




2020年9月16日水曜日

神護寺

 


空海の伝説を訊ねて、高雄まで足を運んでみた。

まずはバスで高雄で下車して、高雄橋あたりまで。

目に入ってくるのは女人禁制の石碑。

橋を渡るとすぐに登り坂、坂の上には最古の下乗石の「硯石」すずり石。

空海が神護寺で修行したとき嵯峨天皇が寺の門額として書かしたもの。

この硯石をからまっすぐに絵葉書で有名なおなじみの神護寺の急な坂。

ぜひ、喘ぎならこの坂を登ることをお勧めしたい。

なかなか、喘ぎならこの坂を登るといろんな疑問が湧いてくる。

何故、こんな険しいところにお寺を作ったのだろうかと、もっと身近なところでもよかったのにと勝手なことを思いながら毎度登る。

そして、金堂にたどり着く一息ついたら考えることは一つ。

この静寂を一人で楽しみたくなるのです。

高雄山神護寺には、参拝人の姿は相応しくないような気がする。

何故なら、きっと、参拝人がやってくることを予想してなかったのではないでしょうか。

この石段ですからね。


健脚の私でしたが今では大変参拝しにくい寺と相成りました。

近くの愛宕山マラソンを学生時代3回走らされました。

7月31日の千日参りをお勧めします、なんと一生分のご利益が天から授かれますから。


ぜひ、事前にマラソンの軽い練習はして望んでくだされ。。。




2020年9月13日日曜日

白露の頃




白露の頃にお勧めは。。。。

ようやく暑さから逃れ、大気が冷えてくると野草にも白いつゆが宿るようになり。

早朝の鴨川の川原を北へと足を運ぶと、日の光を浴びてキラキラ輝く草をみるとようやく長い夏を過ぎ越したことを実感できる。

9月9日。

賀茂川にかかる御園橋を渡り多くが上賀茂神社に参拝する。

重陽の神事(災害から逃れるための神事)

烏相撲なる、ユーモラスな廻しをつけた子供が3回飛んで鳥の鳴き真似をして厄除け祈願。


年により異なるが、中秋の名月はおおむね白露から秋分にかけての頃。

澄んだ空気が夜空に広がり白々とした月が東山から上がると心まで澄んでくるような気がする。

世界中に月が上がるが見る場所によってその姿が違って見えるような気がする。

私の好きな月見場所は出雲路橋あたりから見る浮かぶ月は風情たっぷりです。

ぜひ、満月を楽しんでみてくだされ。




2020年9月9日水曜日

歩きたい道




 夏の終わり頃に何処を歩こうか。

まだまだ、木陰が恋しい昼間は木々を生茂る道を探して歩くのがよろしいのではないかしら。

そこで、私は街の中で京都御苑を思いだす。

御所を囲む砂利はどこも日陰など全く見当たらないが周りは木々に覆われて歩きやすい。

御苑は北が今出川、南は丸太町、東が寺町、西は烏丸、東西700m,南北1.3k。

意外に知られていない神社が3つあることです。厳島、宗像、白雲神社です。

昔々、公家屋敷が立ち並んでいた光景を思い浮かべると平安の頃の都ぶりが思い浮かぶような気がします。


鴨川と並んで憩いのオアシスとされる御苑はかつてここが京の中心だったことを誇るかのようです。


散歩の途中、セミの音を聞くとワープし、変わらぬ香りと共に昔の記憶が蘇る。

皆さんも昔の散歩道散策いいですよ。

ぜひ、この夏お勧めします。






2020年9月6日日曜日

三年寝太郎




何故に?
三年坂と呼ばれるのでしょうか。。。

なぜ、登るにしても下るにしても、坂は危険どす。
坂では転びやすいし、高齢になると足も弱るもの。

昔から、「ここで、転ぶと三年寝たのち死ぬ」と言われた三年坂。

小さい頃、ふざけながらこの階段を走りお墓の参拝に行くのが楽しみでした。
兄妹ふざけながら、最後には誰か転けておふざけは終わり。みてみ、三年寝太郎や。
と、しかられておふざけは終わり、怯えながらこの坂を降りた記憶があります。

実家の墓地は清水さんの坂上の大谷墓跡。
三年坂から行くも良し、八坂さんから行くもよしどした。

今となっては、信仰の絡みからではないかな?と思ったりしてみたり。
八坂神社の奥の丸山から清水さんへと東山そのもへとは続いていて。
それが、この産寧坂は境目に当たる場所になります。

昔は、神社の参拝は一箇所だけにすべし。
いくつも参るとご利益なしなんて話がザラでした。
だからかどうか、分かりませんが。
この三年坂を渡らなくするには転ぶ説がいい話になったんだとい言われていますが。

子どの頃からの怖い言い伝えは、体が覚えていますあ。
いまだ、産寧坂あたりになると妙に神経使いますなあ(笑)










2020年9月5日土曜日

京の和菓子



 秋分が近づく頃

昨今、京都のお菓子も流行りに乗らないと置いてけぼりになりまっさっかい。

洒落たお店やカフェが次々とネットやテレビで話題になります。

遠く関東や中部からも朝の開店の行列に汗を流しながら並んでおいでです。

近所のワンコの散歩コースにも整理券なるものを貰うために朝8時には行列の方々。

今日は9月になっての初の週末、モンブランの紗織さんカフェには100人近く並んでおいででした。

しかも、隣は結婚式場で花嫁さんの待機待ち。


京の和菓子では栗のおまん、みたらし団子、抹茶氷菓子、栗餅などが今更ながらのポピュラーなお菓子どす。


お勧めのお店は、紗織さん、中村軒さん、ふたばさん、弥次喜多さん覗いてみてケロケロ。


今日も37°大型台風の影響で猛暑再来中。。。。


九州地方のお方さま、そうぞ充分にお気をつけなすって。

皆さん、暑さ寒さは彼岸までと言われまする、、、どうぞ、おきばりやす。



2020年9月4日金曜日

京都言い伝え




 京都に尽きない話は、鬼と武士との宿命的な対決という話がありまする。

愛宕山、あるいは大江山に鬼が棲んでいて、時々都に出てきては人間に悪事を働く。

そして、美女をさらっていくこともある。

武士たちは鬼どもの前に立ちはだかり、勇敢に戦って最後にはめでたしめでたし。

鬼というものは正体がわからないけれど、人間の不安や恐怖の心理が反映されたものだといううことは、なんとなく理解できる。

京都は災害に悩まされて御霊会が始まったのが天禄時代。

市民は災害の原因は政争に敗れて悲惨な最期を告げた人の怨霊の祟りに違いないと思い御霊会の人が怨霊を沈めようとした。

が、社会不安の反映は京都に集中する。

鬼とか妖怪といったものは人間社会の不安を栄養にして元気になるものだ。

愛宕山や大江山の鬼が活躍するのは京都の不安という栄養をたっぷり吸収してエネルギー満々だからだ。

これに対して、武士は貴族政権の不安や京都の不安という心理の軸が回転し鬼が武士に、武士が鬼になる。

武士と書けば威勢がいいが、かつては「さぶろうもの」「さぶらい」「侍」に。

貴族の番犬、口はきけるだけが犬よりましと言われていた。

不安の吐口は貴族の娘を拐う。

貴族の娘は京都にしかいないからだ。恐ろしや。。。。。




2020年9月3日木曜日

六角堂さん




 明治の頃まで、京都には平安京からずっと位置の変わらないものが3つある。

されは堀川、東寺の南の門の石畳、そして六角堂のへそ石だ。

六角堂のへそ石は奈良の山城國に繋がってるそうな。。。

京都の人には六角堂と云えばへそ石のと通じる。

六角堂の前の通りを六角通り、京都には通りの名前に寺の名前をつけることが多い。

明治10年まで、通りの真ん中にあり自動車が通る頃にお寺の脇門に移動された。

昔から、石を動かすと祟ると言われたがこの石にはそれがなかった。

だが、石のそばで遊ぶ子供が怪我をするので埋め込んでしまった。

へそ石の形は六角形、、、この辺りは六の字でいっぱい。

あらら、不思議。

皆さんは数秘をご存知でしょうか?

六の意味は現実の境界線を意味し、ギブアンドテイク、仲間、愛。

場を調和させるです。

現代に於いてもへそ石六角さん、残っていますよね。





2020年9月2日水曜日

満月と天赦日




 今年も台風シーズン到来ですね。

大きな惨事にならないよう天赦日祈りましょう。

さて、白露の花といえば、萩。あちこちに見かけますが梨木神社と常林寺さんで萩寺と呼ばれるほどに立派な萩が咲き乱れます。

真如堂さんや上賀茂神社に平安神宮さにも白や紫の萩の花が楽しめまする。

白露の時分には墓参りする姿をあちこちでみかけます。

線香の香りが寺の境内に漂う。

法然院の谷崎潤一郎の墓と枝垂れ桜が有名です。

名作細雪のような場所にあります。

織田信長の墓は大徳寺、本能寺、阿弥陀寺などにありますが、これらを順に訪ね歩いて信憑性があるかいなか探るのも一つの楽しみかもしれません。

今日では、春の彼岸にはぼた餅と呼び秋の彼岸はおはぎと呼ぶのです。

それは春の花ぼたんにちなんでぼた餅、秋の花萩にちなんでおはぎ、あらあら面白いですよね。

私はいまだ、手作りのおはぎを所望します。

なぜならば、あんの硬さと甘さが祖母から仕込まれた味が懐かしく、今日も餡を炊き始めます。

中の餅も餅米7に白米3で、炊き上がると半分潰し丸めます。

小豆も北海道の粒が大きいものがよく、小豆1キロに砂糖500gと塩大さじ1。

しんがなく、皮は柔らかく、艶がある餡ができます。

皆さんもお試しくだされ、きっとご先祖様の喜ぶお顔が見てとれます。








2020年9月1日火曜日

西山を仰いで

 



夏の夕暮れに、西山を見上げると太陽が鈍い色になり沈んでいく。

(ああ、そうか。浄土はあの山の向こうにあるんだなあ。)

格別に信仰心がなくても、納得できる話ではないでしょうか。


浄土のことを思ってか知らずか、嵯峨野の祇王寺に足を運んできました。

祇王寺の義王一家の話は祖母からと師匠の法円尼からたびたび耳にしていたものですから。

祇王一家は清盛に隠遁されて念仏三昧の生活を送り、苔に筵、念仏三昧、浄土往生、ただそれだけを余生に続けられたそうな。

平家の浮かれ武者の誘いを上手くのらりくらり交わしながらです。



白露の季節が近づくと、なぜか人恋しくなります。

私は涼しくなると、甘いものが恋しくなります。

おはぎと梨です。

おはぎは出町ふたばさん。

梨は水菓子でそのままでも美味しゅうございますが、白あえで豆腐とあえると旨味が溢れます。

お若い方は豆腐はケーキにされますが、梨を豆腐と混ぜるってなんて驚かれるかもしれませんが、この秋には是非トライして見てくださいませ。






夢が叶う

孫守りツアー❗️岐阜県岩門の滝

残暑お見舞いもうしあげまする・・・・・ 皆様とはご無沙汰してしまいました、申し訳ありません。 岐阜県岐阜県祠戸の岩門の滝へマイナスイオンシャワーを浴びに行って参りました。 息子の隠れスポットの一つのようです。 秋の紅葉狩りの時分も素晴らしい雰囲気を醸し出してくれるに違いありません...

下賀神社